シンクロナイズドダイビングとは2人一組で出場する種目で、飛込競技の一つとなります。この種目では、飛び込み台から2人の選手が同時に飛び込み、その過程の同調性を競います。
この記事では、シンクロナイズドダイビングの歴史や強豪国、日本選手などを紹介します。
シンクロナイズドダイビング
世界で初めてダイビングの競技会が行われたのは、1886年のドイツ水泳選手権だとされています。そして、4年後の1890年にはイギリスがスウェーデンのダイバーを招いて競技会を開催しました。これがダイビングにおける最初の国際競技大会だったとされています。
1904年になると、第3回オリンピック・セントルイス大会では高飛込みが公式種目として採用されました。
その後、宙返り、捻りなどダイビングに様々な技が誕生し、飛び込み種目は美しさを追求するようになります。さらに、より観客が目で楽しめるようにと誕生したのが、シンクロナイズドダイビングだったのです。シンクロナイズドダイビングは、2000年のシドニーオリンピックからオリンピック正式種目として採用されています。
世界の強豪国
シンクロナイズドダイビングは2000年のシドニーオリンピックからオリンピックで行われるようになり、3mと10mの2つの種目があります。
男女ともに中国が優勝することが多く、なんと女子10mシンクロナイズドダイビングに関しては、2000年以降中国が金メダルを独占し続けています。その他、ロシア、ドイツ、メキシコ、アメリカ、オーストラリアなどが強豪国として挙げられます。
シンクロナイズドダイビングにおける日本の活躍
シンクロナイズドダイビングがオリンピックの公式種目になって以来、残念ながら日本は表彰台に立つことができていません。
しかし、近年日本のレベルも少しずつ上がってきており、2018年5月に行われたFINAダイビンググランプリ・カナダ大会で男子の寺内&坂井ペアが、12チーム中4位の好成績を残しました。また、同年8月のアジア競技大会で同ペアは、男子シンクロ種目での日本勢初となる銅メダルを手にしました。
寺内&坂井ペアは2020年の東京オリンピックへの出場も決定しており、更なる活躍が期待されています。同ペアが出場するシンクロナイズドダイビング3mの決勝は2020年7月29日に行われます。ぜひ見逃さないようにしましょう。