オリンピックにおけるマラソンスイミングの紹介

日本では注目されることが少ない種目ですが、オリンピックの公式種目の1つにマラソンスイミングがあります。

マラソンスイミングとは、海を10キロメートルにわたって泳ぐという過酷な競技で、国際的には人気が高いスポーツとなっています。

この記事ではマラソンスイミングの歴史や注目選手を紹介します。

マラソンスイミングの歴史

マラソンスイミングとは、1980年代にオーストラリアの水泳大会を基礎として誕生した、比較的新しい競技です。マラソンスイミングは、オープンウォータースイミングの1つであり、10kmを超えるものを指します。

1980年代以降、アメリカやヨーロッパ、オセアニアに広がり、日本では1995年8月6日に初めて大会が開催されました。この大会は、open water swimmingの頭文字をとってOWSと名付けられ、現在でも毎年7月初旬の日曜日に「 熱海OWS」として開催されています。

マラソンスイミングは、1991年に世界水泳選手権、2008年にオリンピックの正式種目として採用されました。

マラソンスイミングの強豪国

マラソンスイミングの国際大会はで、メダリストのほとんどがヨーロッパ出身の選手となっています。マラソンスイミングのヨーロッパでの人気が高く、競技人口が多いことが理由として挙げられます。

表彰台をヨーロッパ勢が独占することが多く、特にドイツ、イタリア、オランダは強豪国として知られています

マラソンスイミングにおける日本の活躍

マラソンスイミングにおいて日本選手の活躍はヨーロッパ勢に隠れてしまっていますが、着実に力をつけています。

日本の代表的なマラソンスイミングの選手と言えば、平井康成選手です。平井選手は自身初のオリンピックである2012年のロンドン大会で15位という成績でしたが、2016年のリオ大会では8位まで順位を上げました。しかも、この際の金メダリストであるフェリー・ウェールトマンとのタイム差はわずか4.8秒で、実力に差はほとんどないといえます。

また、女性選手としては貴田裕美選手が期待されています。貴田選手は2018年に行われた「FINAマラソンスイミングワールドシリーズ」にて、26名中12位という成績を残しました。

現時点では男女ともに中位に位置し続けているのが現状ですが、次回オリンピックは日本での開催です。ぜひ日本人選手のマラソンスイミングでの活躍を期待しましょう。